
管理者とは
管理者とは、営業所の古物取引に関して管理・監督・指導ができる立場になる人をいい、営業所の古物商業務を適正に実施するための責任者とされています。「常勤」の管理者が「営業所ごと」に1名必要です。「常勤」とは「通勤可能な距離」に住んでいると考えられています。
取扱品によっては知識や経験が求められる?
じつは管理者になるための実務経験や特別な資格等は求められてはいません。
しかし取扱品目が「自動車やバイク」「美術品」「時計・宝飾品」である場合は、知識や経験(おおむね3年くらい)があったほうが望ましいでしょう。
理由として、これらの物品が盗難の多い品目であるため、申請時には警察署の担当者から取扱の経験について指摘を受ける可能性があるためです。
管理者になれない人
欠格要件に該当する人は管理者にはなれません(古物営業法13条)
①未成年者
②破産手続開始の決定を受けて復権を得ないもの
③犯罪者(詳細は以下のとおり)
1 禁錮以上の刑に処せられ、又は第三十一条に規定する罪若しくは刑法(明治四十年法律第四十五号)第二百三十五条、第二百四十七条、第二百五十四条若しくは第二百五十六条第二項に規定する罪を犯して罰金の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることのなくなつた日から起算して五年を経過しない者
2 集団的に、又は常習的に暴力的不法行為その他の罪に当たる違法な行為で国家公安委員会規則で定めるものを行うおそれがあると認めるに足りる相当な理由がある者
④暴力団関係者
⑤住居の定まらない者
⑥古物営業の許可を取り消しされ5年を経過していない者
⑦心身の故障により業務を適正に実施することができない者
次回は古物営業所の要件について解説します。